もう1度
夕飯も食べ終わり、かすみ、なびきは台所で片付けを、早雲、玄馬は道場へ、八宝斎は下着泥棒を、そして最後に残った乱馬とあかねは2人で居間でテレビを見ていた。
「ふーっ・・・・やっぱり休みん時は食うに限るよなーっ」
「あんたよくあんなに食べれたわね、朝から晩までばくばくと・・・・・あんだけ食べたら、そりゃお腹もたまるわよ」
「けっ俺とお前とじゃ腹の大きさが違うんだよっ」
「ま、そんなの自慢にもなんないと思うけどっ・・・・・・あ!ねぇ乱馬♪こっち向いて?」
「な、なんだよ・・・・気持ち悪ぃなー・・・・・・」
「くっ・・・・・あははは!
あんた小っちゃい子みたいに顔にさっきの料理の後がたくさんついてるわよ?ほんとまだまだ子供ねー♪」
「・・!お、おめぇに言われたくねぇーよっ/////」
「ほらほら♪私なんかのことより自分の顔なんとかしたら?」
「わ、わぁーってるって////」
「ふふっばぁ〜か♪・・・あ、違っ・・・・もっと右右!!」
乱馬は手探りで顔に付いている物を取ろうとしたがなかなか取れなかった。
あかねもそんな乱馬に一生懸命場所を示したが、上手く伝わらないようだ。
「・・・・ったくどこだよ・・・・・・あれ?あれ?」
「んもうっ・・・・じゃあ横向いて!取って上げるから!」
「お、おう・・・・・」
ぐぐっと顔を近づけ、顔に付いているものを取ろうとするあかね。
だが実際乱馬の方は心臓が破裂しそうなぐらい、勢い良く鼓動を打っている。
----------こ、このままじゃどんどん顔赤くなるのがばれちまうっ///
「あ、あかね!やっぱ俺自分で取・・・!」
「取れたー!!見て乱・・・・!」
くるっ
((え・・?))
一瞬の出来事だった。
お互い同時に顔を振り向かせたせいで、偶然にも唇と唇が重なってしまったのである。
そう、一般に言う「キス」という状態に。
「「!!!!/////////」」
ばっっ
2人は反射的にお互い離れたものの、同時に全身真っ赤になっていた。
「ご、ごめんっ・・・・・・・/////」
「な、なんで謝るのよ!////た、ただの事故じゃない!・・ま、まぁ嫌だったんでしょうけどっ・・・」
最後の方になるとあかねはみるみる顔を下にうつむかせた。
「ばっ!///バカ違ぇよっ・・・俺は嫌だなんて思ってねぇよ・・・・!!!//////」
「え・・・・?////」
「あ゛っ・・・その・・・・/////////」
・・・・・シーン・・・・・・
思い沈黙が二人の間をすり抜ける。
そして、数分してから先に口を開いたのは乱馬だった。
「・・・・・と、ともかくだ!この事は他の奴にはぜってぇー内緒だぞ!/////」
「う、うん・・・・・/////」
「さ、さぁ〜て!ふ、風呂にでも入ってくっかな!/////」
「あっ・・・・待って乱馬!」
「ん?・・・な、なんだよ////」
「う・・・・ううん・・・////やっぱなんでもない////」
乱馬は少し不思議そうな顔をしたが、すぐまた元の赤い顔に戻り、いそいそと部屋を出ていってしまった。
ふーっ・・・////
だって言える訳ないじゃない、「私も嫌じゃなかったよ」、なんて。「少し嬉しかったよ」、なんて・・・・///
だけど・・・だけどいつかは・・・・
あかねは心の中のまた奥底でそっと自分につぶやいた。
だが、実はその言葉は乱馬が部屋を出る直前に、自分の心に対してつぶやいた言葉とはお互い気づいていない。
----------いつか、偶然じゃなくて・・・本当に素直になれた時に、もう1度・・・・////
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*管理人コメント*
かえりみちさんに相互記念として送らさせて頂きました。
・・・やっちゃいまいした・・・・・・。
以前は間接チュ―でしたが・・・今回はっ今回はっ////////
事故であれ、免疫のない私にとっては、作っておいて顔真っ赤になってました(笑)
新年第1作目がこんなんでいいんでしょうかねぇー・・・。
でも、かえりみちさんというお方はこんな小説にも素晴らしいコメントをつけて下さったんですよ・・・(涙)
うぅ・・・・感謝してもしきれませんっっ!
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