お茶






今日は日曜日



特になにも予定がない私は居間でコタツに入りながらお茶、おせんべいを添えながらテレビを見ていた。
昼間から楽しいテレビがやっている訳がなく、ぼーっとみる私。
そして隣にいる私と同じで、何もすることがなさそうな乱馬。
もちろんお茶とおせんべいを添えている。
お互い会話という会話もなく、ただぼーっとテレビを眺めるだけ。

でもこの空気は決して嫌なんかじゃない。
むしろ自然で気持ちがいいぐらい。
そんなことを思うのは私だけ?
・・・・・乱馬は・・・・どう思ってるんだろ・・・・・


「なぁ、あかね」
「・・・・え?!」


な、なに?
突然話し掛けてくるからびっくりしたじゃない!


「な、なによっ」
「お前・・・・・この番組よっく見た方がいいぞ、「初心者でも簡単に出来る料理」」
「んなっ・・・なによっ嫌味?!」
「だーって本当のことだろー。あ・・・!でも間違ってもこれ見て料理しようなんか思うなよ?!・・・・何人の犠牲者が出ることやら・・・・」
「だったら・・・・・・・最初からこんな番組見せるなー!!!!」



ばこっ



私はコイツに怒りのすべてを込めた鉄拳をくらわしてやった。
ふんっ、ほんと嫌な奴だわっ。
まぁいつものことだけどね・・・・・・・。

「あらあら・・・また喧嘩してるの?しょうがないわねぇ」
「かすみお姉ちゃん・・・・だ、だってあいつが・・・・」
「ほんと可愛くねぇっ」
「えぇー、可愛くありませんよーだっ」
「・・・どっちにしても早く仲直りしなさいね、あかねちゃん、乱馬君」
「「は、は〜い・・・」」


さすがかすみお姉ちゃん・・・・。
お姉ちゃんにこう言われたらこっちは素直に言う事聞くしかなくなっちゃうわ。


「あら・・・?これ・・・・・」
「え?まだ何かあるの・・・?」
「あなた達の湯呑・・・逆になっちゃってるわねー・・・」



湯呑?な〜んだ、そんな事・・・・・・




・・・・え゛?!


ってことは、私今の今までずっと乱馬の湯呑で飲んでたの?!
で、でもお茶を入れたのは私だし、いくらなんでも間違えるってことは・・・・
あ!そ、そういえばさっき、テレビを見てた時になびきお姉ちゃんが通った気が・・・・・って、やられたわね///////
もうー!!お姉ちゃんのバカ〜!!!



「あかねちゃん・・・・?大丈夫?顔が真っ赤よ?」
「へ?//////」



嫌だ、私ったら自分でも分かるぐらい赤くなってる?!/////
・・・・・アイツは・・・?
ふふっ、どうやらあっちも顔が赤いみたいね♪
たかが湯呑が逆になったぐらいで何焦ってんだろ、私達?
そ、そうよ!たかが・・・・。




「初間接キスはどうだった?あかね、乱馬君」
「「?!/////////////」」



ぼぼんっ
そんな音を立てながら、2人同時に全身の熱が上がったのが分かった。
ほんとお姉ちゃんったら、どこまで私たちをからかえば気が済むのよー!



「じゃあなびきちゃんが仕組んだのね?えらいわー♪」
「うん、まさか最後まで気づかないとは思わなかったけど」
「か、かすみお姉ちゃんもなびきお姉ちゃんも、いい加減にしてよー!////」






結局、その後は私と乱馬はほとんど会話をすることもなく就寝となった。
だって話せる訳がないじゃない、あんなことがあったんだもん・・・・・。
お互い会う度に顔を真っ赤にして、口数も減って・・・・・。
でも・・・アイツ嫌そうじゃ・・・なかった・・・よねぇ?
私がそう見えただけかもしれないけど・・・・・・・
う、自惚れてる訳じゃないのよ?!
ただ・・・そんな気がしただけ。


"乱馬、私別に嫌なんかじゃなかったよ。"



なんて言ったら、あいつどんな顔するんだろ?
まぁ、きっと「ばっかじゃねーの!」とか言って、バカにされるだろうけどね。





-------ただ・・・ちょっとだけあの湯呑を・・・

--------------------あのまま取って置きたいって思ったのは私だけ?









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*管理人コメント*
「ほわ茶」の管理人日菜月さんに20000hit記念に差し上げたものを少し改定してみました。
久々のあかねちゃん視点でした^^
やっぱり鳴れていないせいかどことなく不自然かも・・・?
はぁー・・・最近反省点ばかり見えてきちゃいます(T-T)
・・・あぁー!!!
なんか暗くなっちゃいましたね;
もっと修行してきますっ
・・・・滝にでも打たれてきますか(笑)
なにはともあれ!!!!!!
日菜月さん20000HITおめでとうございましたv