らんまとあかねのその後に





「「行ってきまーす」」
俺とあかねはいつものように家を出た。そう、いつものように。
ただ俺が昨晩一睡もしていないのを除いては。
「(ちくしょー眠てぇ・・・)」
フェンスの上を行く俺は、下を歩くあかねにチラっと目をやった。
眠そうに目をこすり、あくびをするあかね。
「(寝てねぇのはコイツもいっしょか)」
その時、昨日のあかねのウェディング姿が俺の脳裏をかすめた。
「(・・・かわいかったよなぁ・・・////ウェディングドレス)」
そんなことを思い考えながら、も一度あかねに目をおろす。
「(もし、もしだなぁ・・・昨日の祝言に邪魔が入らなかったら・・・だなぁ、俺とあかねは・・・)」
まだ少し冷たい風が俺たちの横を吹き抜ける。
「(だぁぁぁっっ/////何考えてんだっ!俺はっ////忘れろっ!昨日のことはっ///)」
「ねぇ、乱馬」
あかねにいきなり声をかけられ、俺の心臓はドっキぃと脈打った。
「なっなんだよっっ」
そう答えるのが精一杯。
「昨日・・・のことなんだけど・・・」
「・・・ぉぅ」
俺はフェンスの上からあかねの前に飛び降りた
「(何がぉぅでぃっ。)」
自分で言っておきながらそんなことを考える。
「昨日言ってくれたコト・・・」
「(え・・・?なんか言ったっけ?え゛?)」
「嬉しかった//」
あかねは少し赤くなりながら、俺に微笑んだ。
「(かっかわいい/////)」
俺とあかねに沈黙が訪れる。
「(どっどうしよう////)」
何か言うにも何も言えねぇ。。
「乱馬!」
「乱ちゃん!」
「乱馬さまっっ!」
いつもの3人娘の声と
「天道あかねー!」
九能センパイの声。
「あかねっ!逃げるぞっ!!」
俺はあかねの手をひいて走る。
「え・あ・うん」
あかねも俺について走り出す。
「乱馬!待つね!」
「乱ちゃん待ちぃやっ!」
「乱馬さまっ!お待ちになって!」
「早乙女乱馬ー!覚悟っ!」
「くおらぁっ!乱馬っ!!シャンプーを誘惑しよって」
「ここはどこだー」
「げっ、ムースに良牙まで・・・」

「(身辺整理・・・かぁ)」
いつかはあんな形じゃなくって・・・
ちゃんと俺の気持ち、伝えるからさ・・・
待っててくれよ
な、あかね。









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*管理人コメント*
コメットさんから私の誕生日プレゼントとして戴きました^^
らんまの最終話「乱馬とあかね」の最後の最後、つまりらんま1/2自体の最後の続きですかね♪
なんとリクエストを受けさせてもらって、お願いしたのが「焦ってる乱馬君」。
ご本人はリクエスト通りじゃなかったとおっしゃっていましたが、全然そんなことないですよねぇ?!><//////
乱馬にもいつか素直になってあかねに気持ちを届けられる日が来るのでしょうか??vvvv
もう少し大人になったら、この2人ならすぐ・・・かもしれませんね^^;
素敵な小説ありがとうございました〜vvv